北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、16日に新幹線小松駅の開業式典が執り行われた。多くの地域住民や鉄道愛好者などが同駅コンコースやホームに来場し、2015年の金沢開業から9年ぶりとなる第2の開業を喜んだ。
午前5時55分から同駅改札内で開かれた式典では冒頭、主催者として坪根英慈JR西日本取締役兼常務執行役員が安宅の関や木場潟など小松の名所を紹介した上で「小松・東京間は最速2時間40分でつながった。観光客の集客や北陸の地域間交流がますます活性化する。本日の開業を機に地域を盛り上げ、敦賀の先の大阪延伸につなげていきたい」とあいさつ。
引き続き、来賓のこやり隆史国土交通政務官や佐々木紀衆議院議員、宮橋勝栄小松市長、江口秀二鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事が「皆さんとともに新幹線を迎えることができ、万感の思いだ。この駅が利用者や沿線住民に末永く愛される存在になるように祈念する」などと祝辞を述べた。金沢方面からの列車「つるぎ1号」に乗って小松駅に到着した馳浩知事もあいさつし、特別ゲストとして、SixTONESの森本慎太郎氏(石川県出身)も開業を祝福した。この後、出席者はホームに移動し、東京行きの列車「かがやき」の到着と同時にテープカットやくす玉開披で開業を祝った。駅前では飲食ブースなどが出店し、盛況を博していた。
新幹線小松駅(小松市八日市町)の外観は白山の雄大な山並みを立体的に表現。内部の柱は地元の伝統工芸を装飾する「こまつ絵巻」で彩り、待合室の柱面には木場潟の花火をイメージした九谷焼絵皿を設置している。