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建設新聞社
2024/03/14

【東北・宮城】いであに委託/AIによる鳴子ダムのダム流入量予測

 東北地方整備局鳴子ダム管理所は、AI(人工知能)によるダム流入量の予測モデルを構築する「鳴子ダムAI流入量予測モデル検討業務」をいであに委託した。簡易公募型(拡大型)プロポーザル方式で選定した同社と今月1日に見積もり合わせを行い、2272万円で決定した。
 東北整備局は、雨の降り方が近年激甚化・局地化している中で洪水予測の精度を向上させ、職員が適切にダム操作の事前準備に当たれるようにすることで的確な洪水調節の実現を目指している。
 このため気象庁などが精度を高めているアンサンブル予測、GSM(全球モデル)やMSM(メソモデル)といった既存の予測システムも考慮した上で、過去の洪水データなどにAIを活用し、流入量予測モデルの構築に取り組む。
 当面、既存システムでは精度の確保が難しい地域特性にあるダムを対象として検討に臨んでおり、昨年度までに北上川ダム統合管理事務所でAIによるシステムを構築して精度検証に移行。宮城県大崎市にある鳴子ダムについても同様にAIを活用したシステム構築に着手する。
 また、整備局職員は異動による転勤がある上、職員数自体も減少傾向にあることから、少人数や不慣れな人員がいる体制であっても円滑なダム操作が実現できるよう、操作システムの構築も目指す。
 業務内容は、現行予測システムの精度検証、高水AI流入量予測モデル構築、低水AI流入量予測モデル構築、操作支援システム導入検討各一式。
 履行期間は12月13日。

 提供:建設新聞社