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滋賀産業新聞
2024/03/14

【滋賀】米原市 米原地区の急傾斜地崩壊対策

 米原市が米原地区で取り組む急傾斜地崩壊対策事業は、全2期で進めている工事のうち、23年度の1期目を発注し完了済で、2期目となる24年度には、当初予算案に同地区対策工事費6000万円を含めた事業費を計上した。予算が措置されれば24年度第2四半期をメドに吹付法枠工延長約600bを施工予定の2期目工事について現時点では一括で工事発注し着工、年度内に2期目を施工完了し全体完了としたい考えだ。
 24年度当初予算案に措置を図るのは、市営事業の米原地区急傾斜地崩壊対策工事6000万円をはじめ県営事業となる下丹生、近江さくらが丘、梅ケ原、河内各地区の県営急傾斜地崩壊対策事業負担金計1285万円等を含めた急傾斜地崩壊防止対策事業費総額7573万円。23年度発注した1期工事となる米原地区急傾斜地崩壊対策工事(その1)は近江建設(長浜市)に委託し(23年8月10日開札)、ラス張工510平方bやモルタル吹付工333平方b、吹付法枠工589bや鉄筋挿入工110本―などの法面処理工事を2月20日までの工期で施工し完了している。
 21年度用地に係る協議と並行し発注した用地測量業務は浜エンジニアリング米原支店(米原市)が担当。20年度は6月補正予算で詳細設計経費に係る防災対策事業債1235万円を措置し、米原地区急傾斜地崩壊対策事業詳細設計業務を浜エンジニアリング米原支店(同)に委託、モタレ式擁壁・落石防護柵・アンカー付場所打法枠各1ヵ所―の詳細設計業務を完了している。
 19年度は予備設計となる設計業務をアーステック米原営業所(米原市)に委託し、延長約100b規模のもたれ式擁壁工および吹付法枠工、フェンス設置工や2ヵ年以上の施工を計画した。このほか、土質調査を西日本技術コンサルタント米原営業所(同)に、測量業務をM.E森幸測量事務所(同)にそれぞれ委託し完了。
 米原地区急傾斜地崩壊対策事業は、JR米原駅東口付近の国道8号にも近い市街地で、背後に山が迫り崖地の崩落など土砂災害の危険性が高く県の急傾斜地崩壊危険区域にも指定されている米原地先の複数の民家一帯を対象に、被害を未然に防止するための対策として全2期で計画。23年度発注・施工完了した1期目に続く2期目工事を24年度当初予算で事業費措置できれば7〜9月にも発注し年度末までの施工を経て全体完了したい考え。

提供:滋賀産業新聞