建設新聞社
2024/03/13
【東北・宮城】サウンディング調査開始/塩釜市庁舎の建替計画
塩釜市は老朽化が進み再整備を計画している市役所庁舎について、建設用地の決定に向けた検討の一環として、サウンディング型市場調査を開始した。参加申し込みは25日まで。想定延べ面積は7000平方b。建替方針を2024年度内に策定し、25年度中の工事着手を目指す。
サウンディングは内容別に2期に分けて実施する。今月27日までの第1弾は▽建設する際に懸念される事項▽想定条件や配置案、事業期間など▽そのほかの提案―。4月下旬から5月中旬までに行う第2弾は▽概算事業費や建設費用の圧縮案などについての提案▽新庁舎に求める機能や維持管理などについての提案▽移転後の施設の利活用などについての提案―をそれぞれ求める。
現庁舎は旭町1の1地内にRC造4階建て、延べ約3800平方bで1960年に建設。県が22年5月に公表した津波浸水区域内にあり、駐車場不足やバリアフリー未対応も課題となっている。
現地が津波浸水想定区域に指定されていることや、25年度までとなっている財源の起債期限が迫っていることなどから、24年度に基本計画を策定し、25年度から設計、工事を進めたい考え。27年度当初からの供用開始を目指す。
候補地は現在、市庁舎が建っている旭町地内の6656平方bか、新富町地内にある県有地の「二又スポーツ広場」の駐車場7968平方bの2つに絞った。
現庁舎は狭いため複数の建物に行政機能が分散しているが、新たな建物では集約する。本庁舎にある行政機能は延べ3804・12平方b、壱番館庁舎の分は延べ2946平方b、上下水道庁舎の分は321・97平方b、合計で7072・09平方bの規模を想定。職員数は381人を見込む。いずれも津波浸水想定エリアとなっていることから、ピロティ化などの浸水対策を施す。なお旭町は最大3・2bほど、新富町は同3・9bほどの浸水を想定している。
市はこのほか、集約により庁舎機能が移転した後の施設利用についても活用を検討していく。
提供:建設新聞社