東日本建設業保証富山支店は、2024年2月における発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は47億7700万円で、前年度同月比8・0%減と3カ月連続となるダウンを示した。北陸地方整備局の件数および反動減が響いた格好。
発注者別の請負金額を見ると、国は同41・0%減。北陸農政局で「直轄災害復旧事業氷見地区 幹線用水路災害復旧工事」の保証があり、7億円増えたものの、北陸地方整備局では件数が昨年同期の11件から3件に減ったほか、昨年同期に「北豆谷トンネル工事」の保証があった反動から16億円減少した。
独立行政法人等は昨年同期が0件で皆増となったが、増減幅が大きかった発注機関は見られなかった。
県は同20・5%の減。このうち、土木部においては、件数が昨年同期の59件から49件に減少し、5億円のダウンとなった。
市町村は同139・9%増と大きく伸びた。このうち、富山市は「富山公共下水道本郷第一排水区本郷新地区 本郷第5雨水幹線築造工事」などの保証があり、6億円の増加を示した。
その他は同12・8%の減。日本下水道事業団で5億円増え、軽自動車検査協会では6億円減少している。
一方、4月から2月の23年度累計請負金額は、同5・3%増の1103億8700万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額が下から2番目の状況。請負金額は独立行政法人等と県でアップし、国と市町村、地方公社で前年同期実績を下回っている。
内訳を見ると、増加はネクスコ中日本の110億円をはじめ、県土木部24億円、立山町14億円、高岡市7億円、北陸農政局と県農林水産部が各6億円、日本下水道事業団5億円。減少は北陸地方整備局65億円、県その他10億円、富山市9億円、氷見市7億円、軽自動車検査協会6億円、朝日町5億円、黒部市4億円など。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が106億円余でトップ。以下、高岡市53億円余、立山町25億円余、射水市約25億円、入善町約19億円、氷見市17億円余の順。
また、工事場所別の前払金保証取扱高累計は、南砺市や小矢部市、富山市、立山町などで増加。砺波市と黒部市、入善町、射水市、魚津市、滑川市などで減少している。
累計の発注者別中間前払金保証取扱件数では、県土木部が20件で最多。県農林水産部17件、富山市10件、高岡市9件で続いた。