国道365号梅浦バイパスが10日、開通した。
越前町織田の織田コミュニティセンターで式典が執り行われ、関係者約80人が出席して開通を祝った。
梅浦バイパスは、越前町梅浦に、延長1220メートル、橋梁2橋、トンネル215メートルを整備した。
同区間は、地域住民の生活道路で、越前海岸への広域観光道路でもあるが、道幅が狭く急こう配で、急カーブが連続するため、大型車とのすれ違いが困難で、安全な通行に支障をきたしていた。
この度、道路幅員を9メートルに拡幅し、橋とトンネルを設置。越前海岸と北陸自動車道、国道8号を嶺北中央部で東西を結ぶ交通網が強化された。
事業期間は2011年度から2023年度で、総事業費は約82億5000万円。
式典では、越前町長で、国道365号丹生郡工区改良整備促進期成同盟会の青柳良彦会長が「地域住民の生活道路であり、産業・観光の振興にかかわる幹線道路として、バイパスの整備は長年の悲願だった。13年間という長期に渡り、整備した工事関係者に心から感謝する」とあいさつ。
さらに「安全な道路の開通により、町へ人の流れが活性化する絶好の機会になる」と話し、県の発展にも寄与することを願った。
杉本達治福井県知事は「従来の梅浦地区の国道365号は、急峻でヘアピンカーブもあり、夜間や積雪時の通行が危険な箇所だった。バイパスが完成し、安心して通行できるようになった」と喜び、関係者や用地協力者、工事関係者らに感謝を示した。
また「梅浦バイパスの開通や、北陸新幹線の敦賀・福井延伸など、今後、多くの人々が福井を訪れるようになる。県として、迎える仕掛けを考えたい」と話した。
来賓には、高木毅衆議院議員、滝波宏文参議院議員などが出席し、祝辞を添えた。
対して、佐々木一郎期成同盟会副会長が謝辞を述べた。
その後、関係者によるテープカットが行われ、くす玉が開披された。式典後は、通り初めで開通を祝った。
午後2時からは一般車両に開放された。