トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2024/03/12

【愛媛】愛媛県警 新居浜警察署の建て替えに着手

 愛媛県警察本部は2024年度、新居浜警察署の建て替えに向け、庁舎などの設計・調査に着手する。当初予算案に事業費1億5515万円を計上した。24年度は庁舎や車庫などの設計、計画地の地質調査などを実施し、25〜26年度の新庁舎建設を目指す計画だ。車庫や宿舎の建て替えも含め6年計画で整備する。
 新居浜市久保田町3ノ9ノ8にある現庁舎について、Is値が0・16と耐震強度が極めて低いことに加え、築53年が経過し老朽化・狭あい化が著しいことなどを理由に現地に建て替える。新庁舎の計画規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ4424平方b。現車庫にある道場の移設や職場環境の向上、エレベーターの設置など市民の利便性向上などを求めた結果、延べ床面積は現庁舎の倍以上となる。この他鉄骨造2階建て延べ880平方bの車庫、木造2階建て延べ178平方bの宿舎も新築する。
 24年度当初予算案の内訳は庁舎などの設計に1億3343万円、地質調査などに1895万円、事務費などに276万円。順調なら24年度に設計、25〜26年度で旧宿舎解体と新庁舎建築、27年度で旧庁舎解体、28年度で車庫建築、29年度に旧車庫・道場解体と宿舎新築を行う。建て替えに合わせ解体する各施設の規模は、庁舎が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2119平方b、車庫・道場が鉄筋コンクリート造2階建て延べ966平方b、宿舎が木造平屋とコンクリートブロック造2階建て延べ236平方b。
 2月28日の県議会では、建て替えの進め方について代表質問があった。県警は答弁で、十分な耐震性能の確保と執務室を拡張し、警察機能の強化を図る他、来庁者の利便性向上を目的とした庁舎玄関のバリアフリー化、1階ロビー面積の拡大、エレベーターの設置や、車庫の新築などによる駐車場の拡充を考えていると説明。
 またプライバシー保護の観点から各種相談に対応する専門室を複数設置し、相談しやすい環境整備にも努めるとし、設計ではこれらの点を十分に反映させる考え。その上で防災拠点施設としての機能強化はもとより、地域住民などの利用しやすさや職員の働きやすさも兼ね備えたものとなるよう知恵を絞っていくとした。

提供:建通新聞社