全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　匝瑳市は、国保市民病院における「建て替え整備基本構想・基本計画」の案をまとめた。２０２３年度に公表した計画案に、物価高騰による事業費の増額および病床数の見直しなどを反映させたもので、24年度第１四半期の策定を目指している。概算総事業費は、約26億円増の76億２３３４万円。内訳は、建設工事費58億２０００万円（26年度・27年度各29億１０００万円）、設計監理費２億７０００万円、既存施設解体費３億５０００万円など。病床数に関しては、一般80床（うち地域包括ケア20床）から同70床（同35床）に見直した。
　整備スケジュールについて時点修正を行い、24年度に用地取得を開始し、24年度第３四半期に基本設計、25年度第２四半期に実施設計に着手。26年度第２四半期に着工し、27年度の完成および開院を目指す。既存施設は28年度に解体する予定。整備手法は、設計・施工分離方式、デザインビルド（ＤＢ）方式、アーリー・コントラクター・インボルブメント（ＥＣＩ）方式、ＥＣＩ＋ＤＢ方式などを検討する。
　建設候補地は、東葉クリニック八日市場の、道路と大利根用水を挟んだ南側。敷地面積は約２万３０００�u。
　新病院の規模は、４階建て、建築面積約３７００�u、延べ床面積約７８００�u、高さ15ｍ。フロア構成は、１階がエントランスホール、コンビニエンスストア、健診外来、感染外来など、２階が手術室、職員食堂、大会議室、事務室など、３階が病棟70床、４階が機械室。そのほか、来院者用駐車場３６９台、職員用駐車場１７１台、車椅子用駐車場５台を整備する。
　４月３日まで、市内在住者や市内事業者などを対象に意見募集を行っている。意見書は持参、郵便、ファクス、電子メールにより、国保市民病院事務局病院建設室へ提出すること。そのほか、国保市民病院玄関ホール、市役所玄関ロビー行政資料コーナー、野栄総合支所玄関ロビー、八日市場公民館玄関ホールに設置してある意見箱への投函も可能。
　23年度に公表した計画案では、総事業費に49億９０３７万円（うち建設工事費35億円、設計監理費２億１１８０万円、既存施設解体費２億６２２２万円）を試算していた。