船橋市は「医療センター等建て替え工事」の総合評価落札方式一般競争入札を5月に公告する方針だ。事業手法についてはECI方式も検討したが、従来方式を採用することを決めた。9月に開札および契約締結を行い、10月から2027年11月末まで工事を進め、27年度中の開院を目指す。24年度当初予算案において、医療センター建て替え事業に総額576億4910万円、救急ステーション建て替え事業に総額8億4160万円の4か年継続費を設定しており、一括で発注する。
医療センター建て替え事業の年割額は、24年度31億1320万円、25年度57億740万円、26年度243億8570万円、27年度244億4280万円。救急ステーション建て替え事業の年割額は、24年度1億3640万円、25年度0円、26年度1億5150万円、27年度5億5370万円。
工事概要は▽外構▽敷地造成▽地盤改良▽病院棟の建築=S造一部RC造(免震構造)7階および塔屋2階建て、延べ床面積5万3653u▽救急ステーションの建築=S造2階建て、延べ床面積821u▽院内保育所の建築=S造平屋建て、床面積318u▽エネルギーセンター棟の建築=RC造2階建て、延べ床面積1064u▽医療ガス棟の建築=RC造平屋建て、床面積58u▽駐車場棟の建築=S造6階建て、延べ床面積1万5694u――など。
入札方式は、単独企業、同業種の複数企業により構成された共同企業体(甲型JV)、異業種の複数企業により構成された共同企業体(乙型JV)が参加できる混合入札とする。
単体企業とJVの代表企業の参加資格要件は、24・25年度の建設工事入札参加資格者名簿に記載されている建築一式工事に係る総合点数が1500点以上で、23年4月から24年3月31日までに引き渡しが完了している工事の技術検査結果の評定点合計が全て65点未満でないことなど。また、14年4月以降に延べ床面積4万u以上かつ一般病床数400床以上の規模で、免震構造の国内の病院の新築工事、改築工事、増築工事の建築一式工事を元請けとして完了した実績を求めている。
そのほか、一級建築士または一級建築施工管理技士の資格を有し、監理技術者資格者証を有する監理技術者を専任配置するほか、必要な資格を有する電気設備技術者、空調設備技術者、給排水衛生設備技術者を配置する必要がある。
その他の企業に対しても、実績や必要な資格の保有を求めている。
医療センターは1983年の開設。老朽化や狭あい化が課題となっていることから、2018年度に策定したふなばしメディカルタウン構想と建て替え基本計画に基づき、高根町372ほか(海老川上流地区土地区画整理事業地内)の敷地面積約4・2haで移転建て替えを行う。
医療センター建て替え工事の実施設計業務については、日建設計が31日までの納期で担当している。