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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/03/08

【群馬】新ごみ処理施設の基本計画事業方針検討業務を公募型プロポへ

利根沼田広域市町村圏振興整備組合は、新ごみ処理施設の整備を計画している。3月中旬にも基本計画策定およびPFIなどの導入可能性を含めた事業方式の検討業務を、一括として公募型プロポーザルで公告する。基本計画策定業務委託後1年半ほどで素案を作成。住民説明などを実施し必要な対応を行う。当初の計画では2028年度に実施設計、29年度から31年度にかけて建設、32年度からの稼働を目指している。
同組合では、沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町の5市町村の新ごみ処理施設の整備を計画しており、2023年11月に建設補地を沼田市外二箇村清掃施設組合清掃工場(沼田市白岩町226)に選定した。現在、基本構想策定業務を建設技術研究所(東京都中央区)が行っている。
今回委託する業務は、新ごみ処理施設の整備基本計画の策定と事業方式の検討がメイン。整備する施設の概要はエネルギー回収型廃棄物処理施設(可燃ごみ)約80t/日、マテリアルリサイクル推進施設(不燃・粗大・資源ごみなど)約12t/日、ストックヤード約1400uとなる。なお、基本計画により見直す予定としている。
新ごみ処理施設の基本計画策定業務では、処理対象および施設規模などとして◇処理対象ごみの種類◇計画ごみ量◇計画ごみ質◇施設規模や系列、炉数など−の設定。ごみ処理方式では◇対象となるごみ処理方式の種類と概要◇処理方式の評価方法および選定方法◇処理方式の選定−を検討する。ほかに、施設整備基本方針の検討、関係法令の整理、ごみ搬出入経路の検討など全19項目となっている。
PFIなど導入可能性調査を含めた事業方式の検討業務では◇実施目的など前提条件の整理◇事業スキームの検討◇市場調査の実施◇VFMの検討◇PFI方式導入の適正評価−を実施する。
ほかに会議や住民説明会支援なども業務として挙げられている。
参加資格要件は◇同組合に設計、測量、コンサルでの「土木関係コンサルタント業務(廃棄物部門)」での入札参加登録◇過去10年間に、国または地方公共団体が発注する一般廃棄物処理施設の施設整備基本計画策定業務およびPFIなど導入可能性調査業務を元請けとして完了した実績をそれぞれ1件以上有する−ことなど。
参加表明の期限は3月下旬とし、事業者を選定、4月中にも契約を行いたい方針としている。