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建通新聞社四国
2024/03/08

【愛媛】愛媛県の松山城北特別支援校 DBで新校舎

 愛媛県は、松山聾学校敷地内にある、みなら特別支援学校松山城北分校(現在高等部のみ)を拡充し、中予北部の拠点として、小・中・高一貫の知的障がい特別支援学校「松山城北特別支援学校(仮称)」を設置する。新校舎整備と食堂棟と厨房(ちゅうぼう)、松山聾学校寄宿舎の機能を併せた建物を整備する。新校舎については設計・施工一括発注(デザインビルド)を採用する考えで、プロポーザル方式による設計・施工者選定作業に4月にも着手する考え。並行して食堂棟・寄宿舎の実施設計を進めていく。
 新校舎については24年度の設計・施工着手、26年度の開設を目指す。現在の同分校校舎面積(普通教室数)921平方b(9教室)について、26年度までに軽量鉄骨ブレース造2階建て延べ3000平方bの新校舎を整備して4521平方b(29教室)に増やす計画。4月にプロポーザル方式による設計・施工者選定手続きに入り、24年度下半期に設計、24年度末に工事着手する予定で、26年2月末の完成を目指していく。建設地は松山市馬木町2325。
 食堂棟・寄宿舎の設計業務は宏朋(西条市)に委託した。別途委託する地質業務と並行して作業を進め、8月末をめどに設計を完了させる。計画規模は寄宿舎棟が木造2階建て延べ625平方b、食堂棟が鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ1335平方b。業務には付属施設、先行外構整備、設備などの設計も含む。順調なら24年度内の一部工事発注が見込まれ、食堂棟を25年3月から1年工期で、寄宿舎棟を25年11月から26年7月までの工期でそぞれ整備する計画。
 東温市内にあるみなら特別支援学校は児童生徒数が増加している一方、教室数・校舎面積が不足し国の設置基準に不適合な上、児童生徒や保護者にとって長距離通学が負担になっている。そこで、高等部を設置している城北分校を小中高一貫校に拡充することで対応することにした。
 基本計画時の概算事業費は校舎の新築が10億円、食堂棟の改築が9億4764万円。24年度当初予算案には校舎の基本・実施設計費4972万円、工事費3億4628万円、食堂棟・寄宿舎の実施設計費3558万円などを盛り込んでいる。

提供:建通新聞社