小松市は、末広町地内にある末広体育館(義経アリーナ)の改修について、当初予算案に2億4405万円を計上するとともに、2025年度の債務負担行為として限度額3億6400万円を設定した。総額6億805万円を投じ、2カ年で事業を進捗させる方針だ。
同体育館の施設規模はRC造(屋根Sトラス造)3階建て延べ6409平方メートル。計画によると、経年劣化に対応するため、主にアリーナ床の全面改修や建具改修、エントランス内装改修、屋根防水補修、受変電設備更新、非常用発電設備更新、給排水設備更新、照明LED化といったリニューアル整備を行う。
さらにアリーナに空調設備を新設し、熱中症対策など避難所としての機能強化や利用者の安全性・利便性を向上させ、プロスポーツや全国大会などを誘致できる仕様にする。実施設計は建築・設備ともに山崎設備設計(小松市)が担当。25年12月の完成を目指す。
小松運動公園のシンボルである同体育館は、1963(昭和38)年に建設され、築後60年が経過している。2012年度に耐震改修工事として屋根のS構造部の補強などのほか、今年度にアリーナ照明のLED化工事を行っているが、設備面を含めて全体的に老朽化が進んでいる。