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建通新聞社(岡山)
2024/03/01

【岡山】倉敷市児島の公共施設再編 4月早々にも実施方針

 倉敷市は、デザインビルド方式を採用して整備する児島地区6施設の公共施設複合化・再編整備の実施方針を4月早々に示す予定。
 公募条件などを検討・整理するため、設計事務所と施工事業者を対象としたサウンディング型市場調査を3月10日まで実施し、7月にも募集要項を公表する。プレゼンテーションなどを経て12月に優先交渉権者を特定する。2027年度の完成、28年4月の供用開始を目指している。
 基本計画では、児島公園(児島駅前1ノ81)敷地の南側約9800平方bに市立短期大学を移転新築するとともに地域交流スクエア棟を新築し、既存倉敷ファッションセンターの建物を改修する。児島公園敷地北側約1万0200平方bは多様な世代が集い交流できる場として再整備する。
 概算事業費76億円(税込み)を見込み、事業費の縮減や事業期間の短縮の観点からデザインビルド方式を採用する。
 市立短期大学棟は、鉄骨造を基本に延べ床面積約5000平方b。講義室や特別教室などを備える大学施設を集約する。
 地域交流スクエア棟は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造を基本に延べ床面積約3500平方b。体育館と移動観覧席約500席・椅子約300席を備えるホールを兼ねた施設を整備し、市立短期大学と倉敷勤労者体育センターの体育館機能、児島文化センターホール機能、児島児童館を複合化する。
 改修する倉敷ファッションセンター棟は、機能導入に必要となる改修を行うとともに外壁改修(屋上防水修繕は20年に実施済)、受変電設備、発電機設備、空調設備、衛生設備などを更新、トイレ改修、バリアフリー化、ICT環境や防犯カメラを整備する他、入退室管理設備を導入する。
 倉敷ファッションセンター、市立短期大学の別館、児島憩の家として活用する。施設は1996年2月に建築した鉄筋コンクリート造4階建て延べ3768平方bの規模。
 児島公園は、広場・木陰・ベンチを備える約4000平方bの多目的広場ゾーン、遊具広場・遊具・あずまや・ベンチなどを備える約600平方bの遊具広場ゾーン、イベント広場・ベンチ・トイレの改修(既設)・あずまや(既設)・造形作品(既設)などを備える約2300平方bのイベント交流広場ゾーン、既存緑地を活用した幅員5b以上の緑地ゾーンに再整備する。
 事業者選定に向けた支援業務は明豊ファシリティワークス(本社・東京都千代田区)。

提供:建通新聞社