徳島県農林水産部の、2024年度当初予算案の主要施策のうち、主な概要は次の通り。
安心度UPを目指した、グリーン社会構築への寄与の施策で、県有林Jクレジット取得拡大に500万円を充て、民間企業などの参画による2050年カーボンニュートラルの実現へクレジット創出を推進する。
農林水産分野の県土強靱(きょうじん)化推進には、地籍調査事業に10億円を確保し、公共事業に先行する地域や災害発生リスクの高い津波浸水・山地災害地域など防災・減災重点エリアで地籍調査促進を図る。
災害に強い農山漁村の実現(公共)は、48億8997万円で防災重点農業用ため池の防災工事や山地災害防止の治山対策の他、津波・高潮に対応する漁港の防災機能強化を高める。
魅力度UPを目指して、産地づくりを推進する施策で、農林水産業を支える基盤整備(公共)に62億7036万円を確保し、ほ場や農業用排水路などの農業生産基盤整備を実施する。持続可能な林業を実現するための間伐や主伐後の造林、林道などの整備、水産業の流通拠点漁港の整備も進める。
販路開拓と流通・消費者対策推進の施策は、WOOD&MEETS県庁木質空間PR事業に5050万円を充て、県庁展望ロビーを、県産材をふんだんに用いてリノベーションし、開かれた県庁の象徴として活用する。
この他、生産現場や社会的ニーズに対応した、農林水産業の振興の施策で、花粉削減・グリーン成長推進事業に3億6000万円を投入する。花粉発生量の削減とカーボンニュートラルに寄与するグリーン成長の実現へ林内路網の整備、高性能林業機械の導入、低密度植栽、資材のドローン運搬による再造林の低コスト化を進める。提供:建通新聞社