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建通新聞社四国
2024/03/05

【愛媛】愛媛県 4水系の河川整備計画策定へ

 愛媛県は、「川茂川水系(四国中央市)」「中川水系(今治市)」の河川整備計画基本方針(原案)と「関川水系(四国中央市)」「国領川水系(新居浜市)」の河川整備計画(原案)を2月開催の河川整備計画専門委員会(会長・鈴木幸一愛媛大学名誉教授)で示した。委員の意見を踏まえ、県は所定の手続きに従い各河川整備基本方針案、河川整備計画案の取りまとめを急ぐとともに、国土交通省へ提出する考えだ。
 河川の整備の基本となるべき事項などを定めた河川整備基本方針をまとめる川茂川水系は幹線流路延長3`、流域面積2・1平方`。30年に一度の割合で発生する洪水流量を基準地点「加中橋」(河口から約0・92`)における基本高水のピーク量(毎秒25立方b)に設定。計画高水流量を安全に流下させる計画河道の水位(計画高水位)を東京湾中等潮位(T.P.)+4・28b、川幅4・8bとした。
 また中川水系は幹線流路延長5・9`、流域面積7・3平方`。10年に一度の割合で発生する洪水流量を基準地点「中川橋」(河口から0・95`)における基本高水のピーク量(毎秒30立方b)に設定。計画高水流量を安全に流下させる計画河道の水位(計画高水位)を東京湾中等潮位(T.P.)+2・32b、川幅12bとした。
 一方、河川整備の目標と実施に関する事項などを定めた河川整備計画を取りまとめる関川水系は、幹線流路延長12・7`、流域面積61平方`。計画策定年度からおおむね30年間における洪水、津波、高潮などによる災害の発生の防止または軽減を目標とした整備計画を策定する。計画では、本川の関川で年超過確率50年に一度規模の洪水(流量毎秒870立方b)を基準地点「天王橋」におけるピーク流量に設定。宮ノ川と添谷川の支川でもそれぞれ10年に一度規模の洪水を安全に流下させるようにする。
 また国領川水系は、流路延長18・4`、流域面積73・1平方`。計画策定年度からおおむね30年間における洪水、津波、高潮などによる災害の発生の防止または軽減を目標とした整備計画(主に改修)を策定する。計画では10年に一度規模の洪水(流量毎秒760立方b)を基準地点「城下」におけるピーク流量に設定した。
 なお、いずれの河川整備計画でも推進に当たってはそれぞれ流域治水を視野に入れた「流域治水プロジェクト」と整合性を持たせながら被害の軽減に努めるなど、防災・減災対策に取り組むことにしている。提供:建通新聞社