高知市は一般会計に1561億円を計上する2024年度当初予算案をまとめた。前年度当初比5・1%の増額となり、主な要因は低所得者支援の増加など。投資的経費については13・3%増の133億6293万円とした。桑名龍吾市長は「各世代が互いに支え合う『共生社会』を実現するため、五つのまちづくりビジョンを柱に編成した」と述べた。
主な新規事業では公共施設LED化推進事業に4億円を充て、省エネ効果が高いと想定される98施設でLED化を進める。海老川市民会館と海老川老人福祉センターの複合化に向けて境界確定などに276万円を盛り込んだ。布師田団地のマンホールポンプ工事などに2200万円、稲作効率化に向けた介良沖ノ丸地区で水田のコンクリート畦畔除去に600万円を計上した。
継続事業では、旭駅周辺地区住宅市街地総合整備事業に3億9230万円、中須賀土地区画整理事業に19億5660万円、街路整備事業として愛宕町北久保線に2億3930万円、曙町西横町線に3億0240万円、鴨部北城山線に8340万円、学校のトイレ洋式化・乾式化改修に2億6270万円、春野漁港施設機能強化事業に2億円を充てる。
市民からの要望が非常に強い生活密着型の予算は前年度から1億円増となる10億6000万円を計上。狭隘(きょうあい)道路整備等促進事業に1億4000万円、市単道路改良に4億円、市単道路舗装に2億5000万円、市単河川水路浚渫に1億2000万円、市単河川水路整備に1億円を盛り込んだ。また公共施設修繕予算には緊急性の高い施設を対象に5億9302万円を確保し、小中学校や保育施設の改修に充てる。
水道事業会計には13・7%減の110億0320万円、下水道事業会計には11・8%増の217億2320万円を計上。災害対策事業として水道管路耐震化に10億4000万円、仮設給水タンク整備に836万円を投入する。提供:建通新聞社