高知県土木部は、香南市野市町にある野市総合公園の再整備に向け、自然動物園ゾーンを中心とする施設整備やペンギン舎をはじめとする老朽化施設への対策などを盛り込んだ整備方針最終案をまとめた。2月20日に開いた第4回検討委員会で審議を行った。2024年度には具体的な新設・改修施設を抽出した再整備計画を策定し、早ければ27年度に着工する。
のいち動物公園は老朽化が進み、全279施設のうち58施設で早期の修繕、更新などが必要とされている。特に建築から30年以上が経過しているペンギン舎の獣舎・屋内外展示場、アシカ舎の獣舎は設備の性能低下や塗装の剝がれによる景観上の劣化などが問題となっている。
24年度に策定する第T期再整備計画(25〜30年度)の中で具体的な改修施設を抽出する。25年度から設計、27年度からの着工を目指す。改修する施設の数などは同計画の中でまとめる。
野市総合公園は中核となるのいち動物公園がある自然動物園ゾーン、区域の一部のみ開設している自然体験ゾーンの他、今後公園区域から除外(廃止)するファミリーレジャーゾーンに分かれている。供用済み面積は19・9f。
自然動物園ゾーンでは開園当初からスペースの拡張などを行っていない獣舎について、環境エンリッチメントの考え方に基づいた設備の変更・追加、バックヤード施設の充実、動物の生活に配慮した環境づくりなどを行う。
自然体験ゾーンでは未供用区域の面積4・3fの早期開設に向けて散策路整備などを検討。事業費負担軽減や施設の魅力向上効果を期待し、民間活力の導入も視野に入れる。提供:建通新聞社