県が5月ごろ建築を公告 免震構造を採用、RC造8階建て 諫早市永昌町で計画されている県南振興局庁舎整備事業に関して県は、2月定例県議会で予算成立後、5月をめどに建築工事の入札を公告する構えだ。9月に仮契約、11月定例県議会で工事請負契約の承認を目指す。設備工事は別途公告する方針。2026年度中の完成を目標としている。事業規模から見て、WTO対象案件となることも考えられる。
立体駐車場も併設へ 設備工事は別途発注 実施設計は山下・有馬JVで1月完了。実施設計書によると、新庁舎の建築面積は3979・22平方b(庁舎2001・44平方b)、総延べ床面積は1万4347・63平方b(附属建物も含む)となる。内訳は敷地南側に庁舎(1万2391・86平方b)、北側に立体駐車場(1925・77平方b)。ほか、ゴミ庫30平方bを置く。
鉄筋コンクリート造8階建てで、免震構造を採用。建物の最高高さ34・600b、最高軒高33・800b。180台収容可能(来庁者用93台・公用車72台・職員用駐車場15台)の駐車場を備える。
1階にはエントランス機能、職員関連諸室を集約。2階には税務部門を置くほか、立体駐車場から庁舎棟にアクセスできる計画とする。3階は管理部エリアで災害対策機能を集約し配置。4―5階に建設部、6―7階に農林水産部、8階に電気や空調、防災関連等の設備関係諸室を置く。
新庁舎においては構造体がU類、建築非構造部材がA類、建築設備は甲類。構造形式は建物機能の維持・建物の更新性に優れる免震構造を採用する。
県産材を内装に活用することで、あたたかみのある内部空間とするほか、環境負荷軽減策を取り込み環境配慮型庁舎とする構えだ。