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北陸工業新聞社
2024/03/05

【福井】白粟バイパスが開通/トンネルなど安全で円滑な交通を確保/池田町松ケ谷

 国道476号白粟バイパスが3日、開通した。
池田町松ケ谷の白粟トンネル前で式典が執り行われ、関係者約30人が出席して開通を祝した。
 白粟バイパスは、池田町松ケ谷の白粟地区に、新白粟橋57メートルと、白粟トンネル613メートルを整備した。延長は928メートル。
 同区間は、道幅が狭くカーブが連続するため、通行が困難だったが、橋とトンネルを設置し、道路幅員6・5メートルを9メートルに拡幅し、安全で円滑な交通の確保を実現した。
 事業期間は2018年度から23年度で、総事業費は約36億円。
 開通にあたり、交通安全祈願祭を挙行。玉串奉奠で、施工者の関組・坂川建設・佐飛建設特定JVを代表し、関剛摩氏が交通の安全を祈念した。
 式典では、杉本博文池田町長が「社会資本の整備の中で、道路整備はもっとも重要。国道476号は、豪雨や大雪などで通行に支障があったが、バイパスの開通で安全に通行することができる。町民の生活道路であるとともに、他の地域からの交流にも役立っており、地方創生にも大きな力を発揮する」とあいさつ。
 杉本達治福井県知事は「足羽川ダムの建設など、地域振興事業の一環として進めてきたが、25年度の目標より2年前倒しで完成した」と喜び、工事関係者に感謝を伝えた後「池田町では、これまでに持越バイパスやクラウンロードが開通した。北陸新幹線の開通も併せて、県内をはじめ、多方面との大交流時代が始まる」と期待感を示した。
 来賓に、地元選出の福井県議会の山本建土木警察常任委員長、細川かをり県議会議員、齋藤祐司越前警察署長などが出席した。
 その後、関係者によるテープカットが行われ、くす玉が開被された。式典後は通り初めで開通を祝った。午後3時からは一般車両に開放された。

hokuriku