神奈川県警察本部は、2024〜27年度までの4カ年で既存の電球式信号灯器をLED化する。県では06年度からLED式信号灯器を導入しているが、28年3月に白熱式信号灯器用の交換電球の発売終了が見込まれていることから、終売前に全ての信号灯器を更新したい考えだ。また、23年度までに把握した道路標識などの摩耗箇所を補修する。24年度当初予算案では、信号灯器のLED化と信号柱の更新などに15億円、道路の標識標示の補修に21億円を計上した。更新・補修ペースを加速し、さらに整備を促進する。
信号灯器のLED化整備率は、22年度末時点の全国平均が車両用灯器で71・2%、歩行者用灯器で66・3%。県の整備率は車両用灯器が65・6%、歩行者用が59・4%となっており、ともに全国平均を下回っている。23年度の実績を加えると、車両用灯器の整備率が68・9%に、歩行者用灯器の整備率が64%に到達する見込みだ。24年度は車両用灯器777式、歩行者用灯器677式、信号柱286本の更新を予定している。
神奈川県公安委員会が設置している道路の標識標示は、23年3月末現在で延べ1万5500`。このうち、横断歩道は約8300`、実線が約4200`、文字記号が約3000`。24年度当初予算案では、約1705`の道路の標識標示の補修を計画しており、道路標示全体の10・9%に相当する。
23年度の補修率は、22年度実績と比較して横断歩道の補修率が4・3%上昇し、文字記号の補修率が2・7%上昇する見込み。24年度当初予算案に盛り込んだ道路標識などの補修費は、前年度当初予算対比で9億8000万円の増額となった。
提供:建通新聞社