柏市は、柏中学校区における小中一貫校(義務教育学校)の設置に向けた設計業務の公募型プロポーザルを、4月ごろに公告する予定だ。2024年度当初予算案に、総額5億9300万円の2か年継続費を設定。年割額は、24年度1億7800万円、25年度4億1500万円。柏第一小学校、旭東小学校、柏中学校を統合するもので、柏中学校の敷地内に、校舎、体育館、給食室などを建設する。26〜27年度に新施設の建設工事を実施し、28年4月の開校を目指す。
太田和美市長は「柏第一小学校の校舎の老朽化への対応および、小中学校間のギャップをはじめとした、さまざまな教育課題の緩和を図る」とした。
新施設には、約80uの広い教室、防災機能を強化した体育館、多目的に使用できる施設などを整備する計画だ。施設規模などは、プロポーザル公告の際に公表する予定。
地域協議会の設置や住民向け説明会を実施するなど、児童生徒・保護者・地域住民・教職員との意見交換の場を設け、全ての関係者のウェルビーイングにつながる学校を目指す。
柏中学校は、明原4―1―1の敷地面積4万445uに所在。主な建物は▽普通教室棟・給食室=RC造地下1階地上4階建て、延べ床面積7117u、01年2月完成▽管理および特別教室棟=RC造地下1階地上4階建て、延べ床面積3589u、01年2月完成▽屋内運動場=S造平屋建て、床面積2288u、15年1月完成▽武道場=S造平屋建て、床面積411u、1991年3月完成。
柏第一小学校校舎の老朽化が著しく、現地建て替えを行う場合、仮設校舎の整備、引っ越し、既存校舎の取り壊しを複数回に分けて行う必要があるほか、5年程度、グラウンドが使用不可となる。また、長期間にわたる工事による騒音や振動を考慮し、教育環境として適切でないと判断した。
統合後における、柏第一小学校(あけぼの1―7―6、敷地面積1万2806u)と旭東小学校(旭町5―3―9、敷地面積1万2572u)の跡地などの利活用は未定。