日本工業経済新聞社(群馬)
2024/03/01
【群馬】大泉町が2024年度予算案示す
大泉町(村山俊明町長)は1日、2024年度当初予算案を示した。26年度からの供用開始を目指して、新庁舎建設工事に着手する。基本計画では本体建設工事費に51億5000万円を算出し、2カ年での債務負担行為を設定していると見込まれるが、設定額については明らかにしておらず、24年度分に6億6117万円を充てることのみ明らかにした。庁舎関連の新規事業には公有地整備事業とし、新庁舎建設用地南側敷地でアクセス道路と広場の設計業務に着手する。
村山町長は「新庁舎建設に着手することなどから、過去最大の予算規模となった」と述べた。
一般会計予算は162億4600万円とし前年度から22億7400万円の増、対前年度比16・3%増となった。普通建設事業費は30億3990万2000円で前年度と比べ16億3600万8000円増、同比185・8%増とした。
新庁舎建設事業では24年度から建設工事に2カ年で実施。6月議会案件となる見込みで、年度明け早期の工事発注が見込まれる。着工は7月ごろを見込む。
庁舎建設地は既存庁舎付近の大泉町日の出199および住吉2742−2。庁舎棟の延べ床面積7192uで構造はRC造(プレキャストコンクリート造)一部S造を見込む。構造体はT類、構造非構造部材はA類で架構形式は純ラーメン構造で基礎形式は杭基礎。このほか、公用車車庫・現業棟は約1329u、職員用駐輪場約40uなどを含み、計画地全体では約8600uとなる。設計業務については桂設計(東京都新宿区)が手掛けた。駐車場整備を含む外構工事8・7億円、解体工事費2・9億円、付帯工事費は4・2億円の事業費を見込んでおり、全体事業費は約70億円としている。
新規事業として取り組むのは、西中学校体育館および南・北中学校交流センターへ夏場の猛暑に対応するため、エアコン設置工事に向けた設計業務を行う。設計業務委託料に1752万3000円を盛り込んだ。
道路関連では道路維持事業に1億2916万1000円、道路新設改良事業1億4641万6000円を確保しており、新規事業として、都市計画道路東別所坂田線の4車線化整備におけた概略設計業務を行う。このほか◇小舞木寄木戸線事業=1億1259万円◇北小泉周辺地区冠水対策事業=4168万円◇古永地区雨水排水管渠工事=4172万円◇1級路線町道8号線道路冠水対策工事=4994万円−などを計上した。