平井伸治知事は2月28日、昨年8月の台風7号被害を受けた国道482号(鳥取市佐治町)について、トンネル案を含むバイパス化など恒久対策3案の検討に入っていることを明らかにした。2月定例県議会本会議で自民党・島谷龍司議員の代表質問に答えた。
台風7号に伴った大雨は、国道482号の鳥取市用瀬町から佐治町にかけて、主だったカ所だけでも9カ所が被災して孤立集落の発生を招いた。
平井知事は「(佐治町)森坪あたりが弱い」と述べ、昨年8月からバイパスや現道3車線化の対策を比較検討している状況を説明した。
県技術企画課によると、対策区間は森坪の市道南岸線タッチから上手の加瀬木地区まで。発災直後から有識者を交えてインフラの機能向上対策を検討しており、国道482号については、右岸側に▼トンネル化▼新たな道路の建設をはじめ、▼左岸側の現道を3車線化(1車線増)して崩落に備える―の3案を検討しているという。
また、平井知事は防災・減災への対応で「公共投資の予算をしっかり確保したい」と強調。新年度は志戸坂峠バイパスと鳥取道に各3億円程度の予算を見込み、志戸坂峠は一部着工、鳥取道は鳥取IC付近の付加車線の供用を期待した。
日刊建設工業新聞