印西市は、原小学校の大規模化を解消するため、分離新設校について検討している。土屋茂巳・教育部長は、2023年度市立小中学校の児童・生徒数等推計業務が完了したことを踏まえ「原小学校区内の地区別児童数を集計し、新設校の設置に向け、敷地面積や施設教室数をシミュレーションしている」と語った。
原小学校は、原3―5の敷地面積2万5191uに所在。主な建物は▽校舎=RC造2階建て、延べ床面積6859・83u、1995年度完成▽体育館=S造2階建て、延べ床面積1361・95u、95年度完成▽プール付属室倉庫=RC造平屋建て、床面積163・4u、95年度完成▽増築校舎1=軽量S造平屋建て、床面積541・08u、2018年度完成▽増築校舎2=S造2階建て、延べ床面積1650・29u、21年度完成。
当面の児童数増加に対応するため、賃貸借契約により増築校舎を校庭に整備。大和リースが、25年3月15日までにS造3階建て、建築面積1414u、延べ床面積3739u、高さ約18mの増築校舎を設置する。
また、増築に伴い、県道千葉ニュータウン南環状線を挟んだ南側の民有地約1万uで、校庭や体育倉庫の整備を進めている。長門建設が施工を受注しており、4月の供用開始に向け、3月22日までに工事を完了する。
23年11月に開催した「23年度第3回印西市学校適正配置審議会」で取り上げた「第二次学校適正規模・適正配置基本方針」の素案においては、学校適正配置の主な手法として、分離や新設を記した。適正規模を超える学校について、必要な施策を講じても適正規模が安定的に確保できない場合に、分離または新設で適正化を図る。
素案によると、23年5月の原小学校の児童数は1182人で、29年には496人増の1678人にとなる。また、通常学級数も19学級から17学級増の36学級になると推計した。