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秋田建設工業新聞社
2024/02/28

【秋田】秋田市築山小・中通小学校統合検討/南中学校改築に合わせ併設校で統合

 築山小、中通小学校統合検討委員会(木山二郎会長)の第5回会合が開かれ、南中学校の改築に合わせ、同中学校の併設校として統合することに合意した。合意書は年度内に締結し、6年度から次段階の準備委員会に移行する。秋田市教育委員会は今後のスケジュールについて説明。南中の改築基本設計に向けた準備に1年、基本設計と実施設計に2年、新校舎建設工事に3年かかるとし、統合時期は小中併設校の完成日が属する年度の翌年度とした。

 築山小と中通小の統合について、児童数の増加や1学年2学級で推移する予測から、4年度までは検討委を年に1回程度、開催するとし、使用校舎や統合時期の決定には至っていなかった。

 昨年6月に開催された第3回検討委で、市が改築予定の南中に小学校を併設する手法を選択肢の一つとして示し、併設校としての統合を視野に協議を開始。第5回検討委では、保護者や地域住民の意見も踏まえ、各委員が併設校として統合することに賛成した。

 秋田南中は、職員室などがある管理棟(RC4F1,352u)、教室棟(RC4F2,525u)、屋体棟(1F特別教室棟RC916u・2F体育館S1,357u)、武道場(S1F381u)、給食室棟(RC1F175u)などで構成。躯体や設備の老朽化が著しいため改築する。

 改築設計では、グラウンドに校舎を建設し、旧校舎を解体してグラウンドにする方法と、校舎の場所を変更せずに建て替える方法の2パターンを検討。小学校併設校には、一つの建物に小・中学校の機能を設けている方法と、それぞれの校舎を廊下で繋ぐ方法があるが、南中は一つの建物として4階建て以内を想定している。

 また、開校後に小・中両方のグラウンドが必要となり、現在の広さ(10,714u)では十分な用地を確保できないため、築山小の敷地を第2グラウンドとして整備する予定。体育などの授業は併設校に隣接するグラウンドで行い、第2グラウンドはスポーツ少年団や部活動での使用を想定している。

 児童センター(児童室)の設置場所や今後の避難所について懸念する声などもあり、統合にはまだ課題がある状態。準備委員会に移行した後も、新校舎建設に関する情報を必要に応じて共有し、児童センターは所管となる子ども未来部も交えて設置場所を検討する。

提供:秋田建設工業新聞社