愛知県都市・交通局は2月26日、あいち健康の森公園に新たなにぎわいの創出を図るため、Park―PFI制度(以下、P−PFI)の活用による新たな公園施設の導入と管理運営を行う事業者の公募を開始した。希望者を対象とした公募設置等指針の説明会は3月13日に、あいち健康の森公園交流センターで開く。参加申し込みは3月11日まで。応募登録の受け付けは5月31日まで。その後、公募設置等計画を7月16〜31日に受け付ける。2025年度中の運営開始を目指す。計画の認定の有効期間は20年間を上限とする。
公募への参加は、法人または、複数の法人により結成した共同企業体とする。参加資格は、提案内容と同種の形態での営業実績など。
あいち健康の森公園は、大府市森岡町などにある広域公園で、公園面積51・5f、1994年に開園した。今回、同公園南西角で、都市計画道路大府東浦線東沿いに位置し、中央エントランス付近の芝生広場を対象に公募する。面積は約4000平方b。東側にやや下る傾斜がある地形となっている。
役割分担は、公募対象公園施設の設置および管理運営業務。特定公園施設(休憩所、広場など)の設置と県への譲渡。公募対象区域内の管理業務。
公募対象公園施設の条件として、にぎわいの場を創出する施設で、利用者の利便性向上を図るためのカフェや売店などの飲食ができる施設の提案を求めた。提案可能な施設は、都市公園法に規定された「休養施設」「遊戯施設」「運動施設」「教養施設(植物園など)」「便益施設(飲食店など)」「展望台または集会所」とした。県に支払う使用料の最低額は1平方b当たり年間3800円。
特定公園施設は、区域対象内に屋根付き休憩所や広場、園路などを想定している。完了後に県へ引き渡す。県に求める建設費の上限は1億8000万円(税込み)とした。
公募設置等計画受け付け後のスケジュールは、委員会による評価(プレゼンテーション)を8月下旬に行い、9月上旬に選定結果を通知。10月ごろに公園設置等計画を認定し、基本協定を締結。その後、設置管理許可を得て、工事を実施し、2025年度中の完了を目標とする。
設置管理許可期間は10年以内とし、公募設置等計画の有効期間内は継続できる。
選定評価に当たっては、施設の魅力度、安定的・継続的な管理運営、サービス向上の取り組み等、価格の4項目を評価し配点する。
県では、21年度に県営公園を対象にサウンディング調査を行い、民間事業者の活用の意見を聞きとり、このうち、あいち健康の森公園について対話を継続し、P―PFIの可能性を検討していた。
P―PFIでは、19年度に小幡緑地を対象に実施し、21年にレストランなどを供用開始した。また、23年2月に大高緑地を対象に公募したが、不調となっている。
応募登録などの受け付けは同局公園緑地課 電話052(954)6526。
提供:建通新聞社