京都市は26日、令和6年度当初予算案を発表した。
今回の予算は「第一次編成」と位置付け、市政運営に停滞を来さないよう義務的な事業や継続事業を計上すると同時に、年度当初から実行が必要な新規・充実事業を計上した。
松井孝治市長は、今後、政策的な事業等に対する追加予算について早急に検討を進め、当初予算の「第二次編成」として5月市会に提案を行う。
第一次編成の当初予算案をみると、一般会計、特別会計、公営企業会計を合わせた全会計は1兆8247億4200万円(前年度比1・7%増)。
一般会計は9513億9300万円(同2・1%増)。普通建設事業費は650億0426万7000円(同4・4%減)。普通建設事業費に災害復旧事業費の14億0900万円(同1・8%増)を加えた投資的経費は664億1326万7000円(同4・3%減)。
11の特別会計の合計は6211億2000万円(同1・1%増)。
4の公営企業会計の合計は2522億2900万円(同1・6%増)。内訳は水道事業が673億6100万円(同4・2%減)、公共下水道事業が855億3400万円(同2・4%減)、自動車運送事業(市バス)が279億8600万円(同4・3%増)、高速鉄道事業(地下鉄)が713億4800万円(同12・4%増)。
建設関連の新規事業は、▽鴨川魅力向上プロジェクト2500万円▽「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅耐震・防火改修支援事業3億9200万円▽分譲マンション耐震化促進事業480万円▽歴史的町並みに寄与する建築物の構造設計手法の確立2500万円▽京都駅新橋上駅舎・自由通路整備事業8億4260万円(別途債務負担設定あり)▽山間地域の消防即時対応力の強化1000万円▽京都府南部消防指令センター整備13億3800万円(別途債務負担設定あり)▽119映像通報システムの導入200万円▽(地下鉄の)温水洗浄便座の多機能トイレへの計画的設置129万円など。
令和5年度3月補正予算案では、一般会計に112億5600万年を増額。建設関連の主な内容は、▽障害者福祉施設整備助成6000万円▽高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)4000万円など。
中央卸売市場第一市場特別会計は、中央市場施設再整備事業(第一市場)に37億5800万円を計上し、新青果棟整備を実施する。
このほか、繰越明許費補正として、一般会計で▽新庁舎整備事業5億1000万円▽林業基盤整備事業1170万円▽特別養護老人ホーム整備助成1億6910万円▽障害者福祉施設整備助成6000万円▽東九条地区住宅市街地総合整備事業2億4800万円▽道路事業17億8750万円▽浸水防除事業10億6720万円▽土地区画整理事業4億0210万円▽高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)4000万円▽学校施設整備事業29億6070万円などを設定。また中央卸売市場第一市場特別会計の中央市場施設再整備事業(第一市場)に37億5800万円を設定。
当初予算案・補正予算案は3月1日開会の3月市会に提出する。