竜王町はこのほど、令和6年度当初予算案を公表した。
一般会計は91億円で、対前年度比28%増(19億9200万円)。今回の予算は、「明るく元気で活力あふれる強い町」「次世代に誇れる町」づくりを柱とし、限られた財源の中でも、これまでの町づくりの取組及び重点施策を継続しつつ、子育て世帯の経済的支援や国スポ開催に向けた準備を行うなど、「未来へつなぐ次世代への投資予算」と位置づけ、過去最高規模の予算額とした。
性質別に見ると、普通建設事業費は22億9100万円で、昨年度と比べ11億8654万円(107・4%)の増額となった。目的別では、土木費は8億6203万円で前年度比28%増。町道道路改良や舗装他工事、橋梁長寿命化修繕工事費は前年度と比べ減少したが、総合運動公園施設整備工事や橋梁の点検業務、河川敷公園整備工事費等を新たに予算措置するために増加した。
主な事業を見ると、新竜王小学校整備費12億6795万円を計上。コンパクトシティ化構想に基づく中心核整備の先導的事業である「交流・文教ゾーン」の整備推進として、新小学校整備を進め安心で快適かつ多様な学びの教育環境を整えていく。
その他、道路・橋梁の長寿命化と新たな道路開通に向けた準備費1億4974万円、幹線交通と地域内交通の維持・確保として5592万円、まちの魅力発信と定住促進費1547万円、農村環境整備費に461万円、スポーツ拠点整備費3947万円、農業用ため池の災害リスク低減費4050万円、消防設備充実費3947万円、交通安全対策推進費599万円、自治会活動への支援と地域コミュニティの活性化助成費2832万円―などを予算化する。
なお、新年度一般会計予算では財政需要の大幅な増加や普通交付税が交付されない見通しに対し税制調整基金から約9億円を、減債基金から1億円を取り崩す予定。これにより、令和6年度末の町財政調整基金は4億8200万程度に、減債基金は2億2200万円程度の残高となる見通しだ。
提供:滋賀産業新聞