建設新聞社
2024/02/26
【東北・青森】ECIの技術協力業務を公告/五所川原市立佞武多の館を大規模改修
五所川原市は、「立佞武多の館大規模改修工事設計技術協力業務」の委託先選定へ、公募型プロポーザルの手続きを開始した。観光面での影響を最小限とするため、ECI方式を採用する。本業務の受託者は施工予定者となる。
参加申請書等は3月8日まで、技術提案書等は同18日まで提出。同25日13時からプロポーザル選定委員による審査を行い、施工予定者を選定、翌日結果を公表する。履行期間は12月25日まで。
参加資格は、単体企業で、東北6県に本店、支店または営業所を有していること。建築一式工事に係る特定建設業の許可を受け、建設業者等級名簿に登載され、2023年度指名競争入札参加資格審査申請書提出時または経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の建築一式工事の総合評定値1700点以上であること。一級建築士事務所の登録を受けていること。元請として09年4月1日以降、延べ床面積3000平方b以上かつRCまたはS造の建築物の新築工事の完工実績があることなど。
五所川原市大町506の10地内にある同施設は、04年4月にオープンした市を代表する観光施設。RC(地下部分)およびS造地下1階地上7階建て、延べ7598・20平方bの施設内には、高さ22bの大型立佞武多を設置した多目的ホールをはじめ、物産コーナーや展望レストランなどが設置されている。17年度には6階にあるレストランの改修工事を行っているが、施設全体の老朽化が著しいことから大規模改修を立案した。
今回の業務内容では、@設計全般に対する技術検証・技術提案A施工計画の検討・提案Bスケジュール管理支援、工事工程の検討・提案Cコスト管理支援D採択された技術提案に係る図面作成―などを実施する。
今後、実施設計の完了を待って、施工予定者から積算見積書を徴取する。見積額が予定価格以下であれば、施工者として決定し、11月下旬にも工事請負契約を締結する。
工事概要は、建築工事、特殊機構工事、電気設備工事、機械設備工事、外構工事で、工事参考額は20億円(税込み)を見込んでいる。25年4月の着工、26年6月下旬の竣工を目指す。
なお、立佞武多の館の大規模改修実施設計業務はINA新建築研究所が担当する。
提供:建設新聞社