金沢市は、新年度当初予算案(病院事業特別会計)に市立病院再整備事業費2830万円を新規計上し、基本計画の策定に着手する。22日に行われた予算発表において、同病院近接地の平和町公園(平和町2丁目〈国有地〉/敷地面積9244平方メートル)を移転候補地に充てることも明かした。
市立病院(平和町3丁目)は、1988年5月竣工の本館(延べ床面積1万8070平方メートル)、89年3月竣工の別館(同1255平方メートル)、99年8月竣工の東館(同3079平方メートル)で構成。現在地からの移転、建て替えに向け、昨年6月に同病院再整備基本構想検討委員会の初会合を開き、新病院の整備方針、整備手法などの検討に取り掛かった。新病院整備のコンセプトは「地域住民とともにつくる未来型自治体病院」とし、これまでに病床数は現病院(一般病床ほか計306床)と同程度とすることが示されている。
一方、第3回検討委は当初、1月中に開催し、基本構想(素案)を協議する予定だったが、能登半島地震に伴う被災地病院からの患者受け入れなどに万全を期すため、延期された。病院事務局では近く同検討委を開き、年度内に基本構想(新病院の病床規模、整備スケジュール、事業費ほか)を取りまとめる方針だ。
基本構想策定支援業務は医療開発研究所(東京都港区)が担当。