建通新聞社
2024/02/26
【大阪】堺市 24年度に堺消防署跡地活用支援業務
堺市は、堺消防署用地の利活用に向けて、事業スキームの検討や事業者公募の作成などの支援業務を2024〜25年度に実施する。24年度当初予算案に、業務委託費1308万円を計上した他、25年度までの債務負担行為として限度額700万円を設定した。予算が成立すれば、第1四半期にも業務を委託する。
堺消防署は施設の老朽化などの課題を抱えており、24年度末に旧水道管理事務所(堺区出島浜通1ノ1)に機能を移転する。移転後の跡地活用について、市の都心部活性化に向けて作成された堺都心未来創造ビジョンでは、堺消防署用地の利活用を通して環濠エリアににぎわいの創出を目指すとしている。
市は、同事業への参加意欲があり、実施主体者となる意向を持った企業またはグループを対象に、1月にサウンディング型市場調査を実施した。対話では、事業への関心、参画意向の他、対象地の活用方針、事業内容に関する意見や懸念点などを聞き取っており、3月中に結果を取りまとめ公表する。
業務では調査結果を基に、事業の具体化に向けて再度サウンディング型市場調査を行い、事業スキームや民間事業者の公募内容を詰める。
対象地は、阪堺線大小路駅から西に約200bに位置する、堺区市之町西1丁2の敷地1178平方b。建ぺい率は80%、容積率は600%。
現在、敷地内には鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ1462平方bの庁舎棟と、鉄骨造3階建て延べ153平方bの倉庫棟が立つ。築年数は、庁舎棟が54年、倉庫棟が46年。