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秋田建設工業新聞社
2024/02/22

【秋田】ブラウブリッツ秋田新スタジアム整備計画/延べ面積21,000〜24,000u、12年度着工想定

 ブラウブリッツ秋田(秋田市山王3−1−7、岩瀬浩介代表取締役社長)は22日の第7回新スタジアム整備協議会で、新スタジアムの整備計画を公表した。建設地を卸売市場の再整備で生じる余剰地(約41,000u)とし、施設の延べ面積を21,000〜24,000uを想定。当初は8年度を目指していた着工時期は4年遅らせ、現時点では12年度に着工する案となっている。Jリーグスタジアム基準を満たす入場可能数10,000人規模のフットボール専用スタジアムを目指す。

 建設地が決定すれば、6年度から8年度途中までかけて事業手法等の検討や整備会社の設立を行い、同年度途中から10年度途中までかけて基本設計・実施設計。事業者選定・契約を経て12年6月の着工、14年夏の完成を目指す。

 新スタジアムの整備に向けては、秋田市が推進する外旭川地区まちづくりにおいて、イオンタウンをはじめとする民間企業から提案のあったまちづくりのアイディアを基に、ブラウブリッツ秋田が中心となり「新スタジアム整備協議会」を今年度に立ち上げ、県や秋田市と検討を進めてきた。

 新スタジアムの基本方針として、「365日多目的活用が可能で、いつでも・誰でも・いつまでも利用される県民の新しい居場所づくり」をあるべき姿に据えた。サッカー以外のラグビーやアメフト等のほか、コンサートやフェスなどのイベント時の活用、災害時における防災・避難場所としての活用なども想定している。

 建設地は建て替えを行う卸売市場の余剰地で、延べ面積は21,000〜24,000uを見込んでいる。雨天時や積雪時でもウオーキングやランニングが可能になるよう、コンコースのインナー化を図る。

 ピッチは日照、通風、地温、散水などに配慮した天然芝を使用。観客席の収容人数は10,000人(椅子席8,000席、立見席2,000席)で、雨や雪に濡れずに観戦できるよう、すべての観客席を屋根で覆う。

 このほか、ラウンジや競技関連諸室、飲食物販機能、防災機能などを設ける。車椅子用駐車区画は、ゲートにアクセスしやすい場所に十分な台数を整備する。

 事業方式は現時点、ブラウブリッツ秋田が中心となってスタジアム整備会社を設立し、県と秋田市の支援を受けて整備と運営を行う予定。施設整備費は90億円と想定しており、事業主体、県、秋田市がそれぞれ30億円を負担する見込み。

提供:秋田建設工業新聞社