屋久島おおぞら高等学校(前田益見理事長)は、屋久島町で計画する新たな校舎のデザインを公開した。設計は、建築家の隈研吾氏が担当し、8月の実施設計完了を目指す。
事業は、同町平内34−2に所在する既存校舎(建物規模W一部RC造平屋建て1387u)に加えて、現地に新たな校舎を整備する。新校舎の建物規模は、S造平屋建て約2000uを想定。オンライン講座の拠点や年1回のスクーリング会場として利用する。
現在、基本設計を進めており実施設計移行後、8月までに設計をまとめる。順調に進めば9月から本体工に着手する考えで、2025年秋の完成を目指す。
新校舎には、四つの教室や図書室、職員室、保健室のほか900人収容のホールを備える。印象的な大屋根は、島内の山々の稜線と重なり、全ての教室から海を望めるほか、室内には屋久島産の木材を使用。建物全体で自然を感じられる。
敷地内の宿泊棟も1棟増築。建設は既に終えており、4月からの供用開始を予定する。自然と触れ合い、全国の生徒と交流を深める新たなランドマークに、茂木健一郎校長は「生徒たちが笑顔で過ごす様子が目に浮かぶ」と期待を寄せた。