2024年第1回県議会定例会が20日に開会した。総額が前年度当初比5・5%(489億8600万円)減の8405億1000万円となる一般会計当初予算案等を提案。複数年度で行う大型事業には次年度以降に支出する限度額を債務負担行為で確保する。主な事業は、志布高校校舎や鹿屋警察署等の本体工に着手するほか、阿久根高尾野道路で橋梁整備を推進する。
志布志高校校舎改築は、老朽化や生徒数の減少から施設の集約化等を考慮した上で、一部施設の改築と大規模改修を計画している。建物規模はRC造4階建5470u。 鹿屋警察署整備庁舎棟の建物規模はRC造6階建約5600u、付属棟は約1400u(車庫外)で計画している。
また、家畜保健衛生所施設整備の建設場所は、霧島市牧園町高千穂地区で、建物規模は管理棟がW造平屋建て495u、検査棟はRC造平屋建て560u、焼却棟・車庫外は同370u−など。
県営住宅建設は、原良団地(鹿児島市)で最後のA−8号棟(RC造10階・60戸)を24、25年度で整備する。
道路関係のうち、阿久根高尾野道路は鋼橋のАランプ橋(37・2m)とDランプ橋(27・8m)、PC橋の3号本線橋(23m)の3橋で上部工を設置。
下部工は、指宿鹿児島インター線の池田大橋(123m)がP1、川内加治木線の永瀬橋(104m)はA2、後田富山線の宮下橋(139・5m)はA1とP2、手打藺牟田港線では芦浜工区の1号函渠(9m)の本体発注を目指す。
万之瀬川は流域治水プロジェクトに則り、上ノ山橋架け替えに向けた下部工と取水堰を整備。麦之浦川では岩本橋下部工を予定。
北薩広域公園では、歴史ゾーンとテーマゾーンを結ぶため川内川をまたぐ吊り橋の連絡橋を3カ年で整備する。
■錦江湾高校施設整備
24、25年度に20億
23年度一般会計3月補正予算案では、高等学校建物整備で債務負担行為を変更。対象は錦江湾高校の屋内運動場改築等で支出年度は24、25年度に変更はないが、限度額を11億1054万円から20億227万円とする。建物規模は体育館改築(RC造2階建3000u)等を予定している。