岡山県は2月15日、2024年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度当初比6・4%減の7505億5100万円、うち投資的経費は753億6900万円で10・4%の減。県庁耐震化整備事業の完了などが要因。特別会計は3・1%減の3785億1700万円、企業会計は9・0%増の198億5400万円。
岡山の未来を担う子どもたちの教育の再生と、豊かな県民生活を支える雇用や税収の基盤となる産業の振興、少子化対策、DXの推進、脱炭素社会に向けた対応へ重点的に予算配分し、県民生活の充実につながる好循環の流れをさらに力強いものにするための施策を盛り込んだ。
このうち、安心で豊かさが実感できる地域の創造として、国の防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策に呼応して、激甚化する風水害や巨大地震などから県民の命や財産を守るため、流域治水やインフラ施設の老朽化対策などを推進する。投資的経費の状況は、当初予算案の約754億円に加え、23年度経済対策補正分約237億円の計約991億円となっている。
第3次晴れの国おかやま生き活きプラン関連では、教育県岡山の復活として、岡山盲学校・岡山聾学校校舎等整備事業の基本計画策定費などに827万円、ICT教育の充実に7928万円、県立高等学校等空調公費化事業に4億5069万円など。
地域を支える産業の振興として、産業用地開発総合支援事業に3億4597万円、岡山桃太郎空港機能強化戦略検討事業に3775万円、水島港脱炭素化推進事業に805万円、公共バルクターミナル整備事業に948万円、デジタル化による企業の新たな価値づくり支援事業に1億9307万円、岡山後楽園の魅力づくり事業に1億6749万円、建設産業人材確保サポート事業に1033万円など。
安心で豊かさが実感できる地域の創造では、南海トラフ地震被害想定見直し事業に7350万円、岡山県高度防災情報ネットワーク整備事業に1億9346万円、おかやま安全・安心サステナブル防災事業に16億7420万円、3Dおかやま情報基盤整備事業に1億1649万円、住宅・建築物耐震化促進事業に2817万円、要緊急安全確認大規模建築物の耐震化支援事業に4675万円、水島警察署庁舎建替整備事業に2億5947万円、盛土災害防止対策推進事業に8224万円などを充てる。
「
提供:建通新聞社」