三種町教育委員会は20日、全員協議会で統合中学校の整備スケジュールと関係予算案を公表した。合併特例債などを活用し、土地取得などを含めた総事業費は59億3,430万3,000円となる見通しを示した。2カ年で進める校舎新築やグラウンド整備などに係る事業費は継続費を提案、6年度に6億5,287万6,000円、7年度に41億362万4,000円としている。
事業は、琴丘中・山本中・八竜中の統合中学校(校名:三種町立三種中学校)を、現山本中学校(森岳字関ノ台18)の運動場や、西側の農地などに整備するもの。山本中の運動場には新校舎(校舎棟:RC2F5,247.19u、体育館棟:RC一部S2F1,903.27u)を建設し、東側にグラウンド(250mトラック)のほか、ソフトボールなどができる多目的広場など、西側の農地にテニスコートや駐車場などを整備する。
整備は2カ年で進め、現山本中校舎が統合小学校(下岩川小・森岳小・金岡小)の校舎となることから、プール・管理棟の建築工事のみ8年度に行う。事業費の概算合計は工事請負費58億4,272万9,000円、役務費(統合中に係る申請手数料)165万1,000円、委託料7,834万円、土地購入費1,158万3,000円となっている。
校舎の新築は建築・電気設備・機械設備ともに9月〜7年2月の工期を予定、6月に発注し、8月の臨時議会に契約議案を上程する。工事費は建築に31億8,472万円、電気設備に4億2,083万8,000円、機械設備に4億7,008万5,000円を見込んでいる。
また、6年度に実施する山本中の既存建物解体費には2,291万円8,000円、擁壁補修工事費には3億4,716万1,000円を見込む。建物解体、擁壁補修ともに4月に発注し、擁壁補修のみ5月の臨時議会にて議決後、本契約する。2カ年で進めるグラウンド整備・法面保護は、概算工事費を3億1,026万9,000円とし、6月に発注、校舎新築とともに8月の臨時議会へ契約議案を上程する。
テニスコートや駐車場として整備する西側農地は、5月の臨時議会に議案を上程し、取得を目指す。概算購入費1,158万3,000円のうち、合併特例債から1,100万円を充てる方針。
提供/秋田建設工業新聞