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　神奈川県政策局は、平塚合同庁舎を敷地内で建て替える。２０２４年度に基本設計に向けた事前調査を委託する予定で、24年度当初予算案に４６００万円を計上した。25年度に基本設計、26年度に実施設計を進め、27年度から工事に着手。30年度の供用開始を目指す。
　新庁舎の規模やフロア構成などは基本設計の中で内容を固める。庁舎管理の一括化も検討しており、機能集約のため平塚保険福祉事務所（平塚市豊原町６ノ21）を新庁舎内にまとめることも考えている。北館と別館も建て替えの対象となっているが、新庁舎のフロアに集約するか否かは現時点では決まっていない。
　築55年が経過している本館では設備が老朽化しており、過去に空調設備の補修や消防設備の部品交換などを行っていた。旧耐震基準で建てられているため、耐震化の必要性もあったことから、庁舎の建て替えを検討していた。
　現庁舎の規模は、本館が鉄筋コンクリート造地下１階地上５階建て延べ７０５５平方�b、北館が鉄骨造平屋１３１平方�b、別館が鉄骨造平屋８２８平方�b。敷地面積は１万２９２８平方�b。竣工年は本館が１９６８年、北館が83年、別館が97年。本館には平塚土木事務所など、北館には少年相談・保護センター湘南方面事務所、別館にはかながわ労働センター湘南支所が入所している。
　基本構想を久保寺敏郎都市・建築設計事務所（秦野市）に委託しており、履行期限は２０２４年３月21日。
　仮庁舎としては元平塚商業高校の校舎棟を利用する。教室を事務所として転用するために必要な物品をリース契約で調達し、リース付帯工事を行う。27年度後半に庁舎の機能を移転する予定で、その後現庁舎の解体に取りかかる。リースなどの発注時期は現時点では未定。元平塚商業高校は鉄筋コンクリート造３階建ての本館、同造４階建ての北館、同造５階建ての西館があり、３棟全てを使用する考えだ。仮設庁舎の基本設計はいわた環境計画（藤沢市）が担当。
　所在地は平塚市西八幡１ノ３ノ１。

提供：建通新聞社