建設新聞社
2024/02/20
【東北・青森】大鰐町が新庁舎基本構想・基本計画案を公表
大鰐町は、「大鰐町新庁舎建設基本構想・基本計画(案)」を示した。3月18日までパブリックコメントを受け付ける。基本構想・基本計画策定業務は国際航業が担当している。
現在の役場庁舎(W造平屋建て、延べ2238・05平方b)は、1927年(昭和2年)に同町大鰐羽黒館5の3地内(敷地面積約1万3000平方b)に建設。85年度に大規模改修を行っているものの、築後96年が経過し老朽化が進行しているほか、災害時の防災拠点としての機能も求められていることから建て替えを計画した。
同案によると、基本方針として▽町民の利便性の向上や協働空間を提供▽町民の安心・安全を守る防災機能が充実▽機能的・効率的・創造的な行政サービスを提供▽環境負荷の低減による地球に優しい▽まちなみや景観に配慮した町の顔―を挙げている。
計画では、建設場所は現庁舎とし、新庁舎は3階建て、延べ約3000平方b(構造形式は基本設計等で検討)規模で建設する。このほか、敷地内にバイク置場・駐輪場(延べ約59・4平方b、バイク7台、駐輪場10台)、駐車場棟(同延べ298・1平方b、175台)を配置。設備については、省エネルギー、再生可能エネルギー等を導入し、庁舎のZEB化を図る。
新庁舎整備に当たり、工事用のバックヤード等を確保するため、一部現庁舎の解体を行う。それに伴い、機能の一部を仮設庁舎として遊休施設等へ移転するとしている。
今後、事業初年度から設計業務に着手し、2年目以降に現庁舎の一部引越および解体工事を行い、着工。5年程度での完成を目指す。なお、新庁舎完成後に現庁舎の解体、外構工事を実施する考え。
現時点での総事業費は約29億4000万円(建築工事=約20億円、土木工事約2億7000万円、各種調査設計(測量調査、地質調査、建築設計、土木設計)=約1億円など)を見込んでいる。
提供:建設新聞社