新潟県議会2月定例会が19日開会し、花角英世知事は提案理由説明を行い、2023年度の一般会計補正予算案に総額751億3152万円(冒頭提案)、24年度一般会計当初予算案の総額1兆2871億5000万円など58議案を上程した。
この中で、花角知事は能登半島地震に触れ、「新潟市を中心に液状化現象が確認されたほか、県内の広い範囲で津波が観測された。道路や河川等被災した施設の早期復旧はもとより、被災された方々が1日も早く日常生活を取り戻していただけるよう、迅速な復旧・復興に向け最大限取り組んでいく」との考えを強調。主要課題の1つである、強靱で安全安心な基盤整備では、「県民の生命や財産を守るため、国の防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策による有利な財源を最大限活用し、事前の防災・減災対策を推進していく」とした。
新潟地震から60年、中越大震災から20年の節目の年に当たるとした上で、「災害に対する備えの重要性・必要性を認識していただき、防災意識の向上を図るため、国および県、市町村、関係機関が連携し、年間を通じたキャンペーン『防災・減災新潟プロジェクト2024』として、シンポジウムの開催などさまざまな取り組みを行う」と説明。また、24年度から雪国型ZEHのさらなる普及に向け、官民が連携した推進協議会を設立することや、新潟港の水辺空間である万代テラスで民間事業者への長期貸付により、さらなるにぎわい創出と活性化を図りたい考え。