中日本興業(名古屋市中村区名駅4ノ5ノ28)は、運営する映画館「ミッドランドシネマ名古屋空港」で、音響や座席を中心としたリニューアルを実施する。3月18日〜4月26日の期間に、全12スクリーンで順次、改修を行う。
同館で最大規模のスクリーン1では、音響の改修と一般席の座席交換、プレミアムシートとペアシートの設置を計画する。音響面では、既存のスピーカーを米ドルビー社の「スクリーンスピーカSystem133」と「サブウーファSB218XL」、「サラウンドスピーカDSR1090」へと更新。音響システムはデジタル5・1chのままとなるものの、中日本興業によると今回の更新により「より高品質なサービスを提供できる」という。
プレミアムシートは、最前列の一般席を取り外して15席を設置。壁側の一般席の一部はペアシートへと更新する。今回の改修により、座席数は現在の352席から338席へと14席減少する見込み。
ペアシートはスクリーン1の他、同3・4・9・10に合計35席を設置する予定。一般席の座席交換は全12スクリーンで進める。スクリーン2〜12の座席数に変更は無い見通し。その他、全座席への抗菌・抗ウイルスコーティングを計画している。
ドルビー社製のスピーカーや、プレミアムシートは、中日本興業が名古屋駅前で運営する「ミッドランドスクエアシネマ」で導入実績がある。集客や満足度など一定の反応が得られていることから、「ミッドランドシネマ名古屋空港」でも導入を決めた。また同劇場では、名古屋駅前に比べてファミリー層やカップルの顧客が多いことから、同社では初となるペアシートの設置に踏み切ったという。
スピーカーの設置など建築に関する施工は竹中工務店(大阪市中央区)、座席の製作や据え付けはコトブキシーティング(東京都千代田区)が担当する。
提供:建通新聞社