県警察本部は、24年度当初予算案に盛り込む投資的経費をまとめた。信号機整備や交番・駐在所建設に充てるハード事業は16億4700万円で、前年度(15億2400万円)比8・1%増。信号灯器のLED化を促進するほか、多里駐在所(日南町湯河)の新築工事に着工する。
当初予算案は21日開会の2月定例県議会に提案する。
信号機整備を含めた交通安全施設整備は14億5900万円。うち工事費は10億8300万円で、内訳は▼交通管制・信号機6億9600万円(信号制御器75基更新、信号機2基新設、信号灯器LED化892灯更新、交通管制システム中央装置の改修に伴う周辺機器の調整)▼道路標識1億5600万円(路側標識の新設、更新)▼道路標示2億3000万円(横断歩道の新設、更新)―をそれぞれ計上した。
信号機の新設は、鳥取市叶の市道叶線(押しボタン式)と、米子市両三柳の県道両三柳中央線(プログラム多段式)の2カ所を対象に通学路の安全対策につなげる。
また、交番・駐在所建設事業は1億8800万円。県警によると「前年度(1億9600万円)並みの予算を確保した」(会計課)と説明し、交番2カ所と駐在所5カ所の計7カ所の建て替えと改修に取り組む。交番・駐在所の事業計画は次の通り。
※建て替え事業
▼米子警察署旗ヶ崎交番(米子市)=鉄筋コンクリート造2階建て150平方b。470万円(新築・解体設計委託)▼黒坂警察署多里駐在所(日南町)=木造平屋建て114平方b。6900万円(新築工事)▼黒坂警察署江尾駐在所(江府町)=木造2階建て114平方b。400万円(新築・解体設計委託)
※改修事業
▼鳥取警察署若桜橋交番(鳥取市)=鉄筋コンクリート造3階建て201平方b。3700万円(改修工事)▼鳥取警察署若葉台駐在所(鳥取市)=木造平屋建て92平方b。2100万円(改修工事)▼浜村警察署宝木駐在所(鳥取市気高町)=木造平屋建て77平方b。3400万円(改修工事)▼黒坂警察署大殿駐在所(伯耆町)=木造平屋建て84平方b。1600万円(改修工事)
日刊建設工業新聞