国土交通省中村河川国道事務所、四万十市、四万十市内の住民団体などで構成する四万十川かわまちづくり協議会(会長=中平正宏四万十市長)は、親水護岸の整備などを盛り込んだ「四万十川かわまちづくり計画」最終案を決定した。計画区間は桜づづみ公園周辺から渡川大橋周辺までの延長4`。国と市が役割を分担してハード整備を行う。
ハード整備の分担では、中村河川国道事務所が四万十川橋(赤鉄橋)付近の入り江に延長300〜400b程度の親水護岸整備を行う。階段護岸、水辺に近づけるスロープ、駐車場や浅場を設ける。また、入り江の水質改善のために四万十川から水を引き入れる地下導水路を設ける。入田ヤナギ林付近では、河原掘削や水辺へのアクセス路整備を実施。
この他、右岸側一帯を縦断する管理用通路の整備や堤内地法面への腹付け盛土、入り江付近での底泥浚渫、両岸での樹木伐採なども行う。
市は、右岸側で堤防裏と具同公園内への常設トイレ設置、四万十川キャンプ場の洗い場整備や左岸側での駐車場整備を行う。
整備スケジュールでは親水護岸が2025年度に設計、26〜29年度に施工。管理用通路は26〜27年度、堤防盛土などは26年度に工事を行う。洗い場は25年度に設計、26年度に施工。駐車場は27年度に設計、28年度に整備予定。具同公園内のトイレは25年度、堤防内トイレは27年度の設計・施工を目指す。
四万十川かわまちづくりは、「川でつながるひと・まち・未来の創生」を基本方針に22年7月から協議を進めてきた。今後国交省本省に計画を申請し、8月の登録を目指す。
提供:建通新聞社