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建通新聞社(中部)
2024/02/15

【三重】県 24年度当初予算案は過去最大規模

 三重県は2月14日、「子ども」「人材」「いのち」への予算に重点を置いた2024年度当初予算案を公表した。一般会計は対前年度比3・8%減の8051億円を充てた。6年ぶりにマイナスとなったが、新型コロナウイルス感染症対策予算を除くと過去最大規模となった。
 当初予算を会計別に見ると、一般会計が8050億8670万円、特別会計が3173億2913万円(対前年度比2・1%減)、企業会計が636億3084万円(同0・5%減)、三会計合計で1兆1860億4668万円(同3・2%減)とした。16カ月予算ベースは同2・4%減の1兆2195億8598万円。当初予算の普通建設事業費は同6%増の1064億6766万円、16カ月予算ベースで同10・6%増の1359億9988万円。
 21〜23年度にかけて新型コロナウイルス感染症対策予算で毎年度500億〜600億程度の予算が付き、23年度は7742億円に630億円の同予算を計上した8371億円を当初予算としたため、一般会計は減となっているが、通常予算としては最大値を付けた。
 公共事業の当初予算額は同0・5%増の916億円、16カ月予算では同8・1%増の1205億円。10年度以降で最も事業費が低かったのは17年度の844億円(補正含む)で、以降、増加傾向にある。また、公共事業のうち建設事業は横ばいとする一方、維持事業は増加傾向にあり、24年度は過去最大の171億円を配分した。
 分野ごとの新規事業や重点事業を見ると、子どもたちの輝く未来の実現では、新規で施設改修を含んだ夜間中学校設置準備事業に4億3157万円を付けた。実行性のある人口減少対策の推進として、一部新規でお試し住宅の提供などのため、公営住宅管理費に1900万円、津駅周辺道路空間の活性化に向けた歩道空間拡張計画の具体化へ道路調査費に600万円、リニア中央新幹線関係費に2784万円を充てた。
 産業振興の面では、新規にカーボンニュートラルコンビナート推進事業に1698万円、洋上風力発電可能性調査・検討に700万円、工業研究所整備事業に6149万円などを計上した。
 同日公表した2月補正予算案には一般会計で108億円を付けた。16カ月予算ベースでは8373億7500万円とし、22年度補正予算を含んだ23年度当初予算(15カ月予算)からは同2・7%減とした。

提供:建通新聞社