松戸市は22日開会の3月定例議会に、2024年度当初予算案を上程する。一般会計は、前年度当初比8・6%増の1839億5000万円。うち、普通建設事業費は73・5%増の158億9103万1000円。市内67校の体育館への空調設備設置工事設計委託に2億5979万5000円を計上。小学校46校、中学校20校、市立高校1校を対象に、熱中症対策や避難所の環境改善を進める。25年度に設置工事を行う予定で、工事費総額約61億円を見込んでいる。また、新庁舎の建設に向け、相模台地区の旧法務総合庁舎・法務省職員宿舎の国有地8745uの用地取得費38億円を盛り込んでいる。
国有地の取得に関しては、23年5月臨時議会においても承認を求めたが、反対多数で否決された。その後、新たな市役所整備案として、段階的な庁舎整備を提案している。第1ステップとして、32年度をめどに国有地8745uに延べ床面積約2万uの新庁舎を建設し、現本館と現新館の機能を移転。一定の耐震性が確保されている議会棟と別館は使用を継続する。第2ステップとして、本館と新館以外の庁舎と他の公共施設の整備方針について検討を進めるとしている。
第1ステップの着手に向け、早期に新拠点ゾーン南側の国有地を取得する必要があることから、用地購入費を改めて計上した。
継続費では、上富士川上流排水整備事業に総額1億4000万円の2か年継続費、博物館管理運営事業に総額8億5696万6000円の3か年継続費を設定した。
上富士川上流排水整備事業は、根木内地先の延長14mについて、河道能力を2m3/秒から33m3/秒とするもの。継続費の年割額は、24年度5000万円、25年度9000万円。
博物館管理運営事業は、文化財保存活用地域計画に基づき、空調設備の改修工事を行うもの。工期は25〜26年度の予定。継続費の年割額は、24年度0円、25年度0円、26年度8億5696万6000円。
債務負担行為および限度額は▽支所・市民センター施設関係業務(工事)(24〜25年度)=6635万7000円▽みのり台駅バリアフリー推進事業(24〜25年度)=350万円▽松戸駅周辺地域活性化推進業務(24〜25年度)=1875万6000円▽小山こ線人道橋補修業務(24〜27年度)=7億7442万円▽小金北小学校施設維持管理事業(24〜25年度)=1億271万1000円▽スポーツ施設整備事業(24〜25年度)=850万円――など。
新松戸駅東側地区土地区画整理事業特別会計予算は16億5641万9000円。新松戸駅東側地区土地区画整理事業で、狭あいな道路の解消や駅前広場の整備等を目的に、必要な設計などを進める。主な事業は、立体換地建築物実施設計等委託6億3023万2000円、区域内用地購入費6997万2000円、区域内用地購入に伴う物件補償費1億4640万円、仮換地指定等に伴う物件補償費7億1327万円、配水管布設工事負担金4400万円など。