日本工業経済新聞社(群馬)
2024/02/14
【群馬】みどり市は当初予算案明らかに
みどり市(須藤昭男市長)は14日、2024年度当初予算案を明らかにした。温泉施設かたくりの湯の移転整備事業へ25億円を確保したほか、サンレイク草木の建て替えを行う滞在型宿泊施設整備事業、西鹿田グリーンパーク整備事業へそれぞれ予算を計上。3事業全てを2カ年継続費に設定した。新規事業としては鹿田山周辺でウォーキング環境整備に着手する。
記者会見で須藤市長は「市民に対して必要な施策を的確に見極めた、未来へつなぐまちづくりの実現に向けた予算を組み、大きく舵を切った予算となった」と合併後、過去最大となる予算編成を振り返った。
一般会計予算は272億7000万円とし、55億6900万円の増額。対前年度比25・7%の増とした。普通建設事業費は69億8503万円とし、前年度から44億2623万4000円の増額となり、対前年度比173%増となった。
かたくりの湯移転に伴う温泉施設整備事業は笠懸町鹿地内で計画し、2026年度の供用開始に向けて工事着手する。継続費の内訳は24年度は15億1678万6000円、25年度を10億1119万円とし総額25億2797万6000円を設定している。基本設計業務は桂設計(東京都新宿区)が手掛けた。
滞在型宿泊施設整備事業は国民宿舎サンレイク草木の建て替えを行う。22億4763万円の2カ年継続費を設定し、整備に着手する。内訳は24年度が13億4857万8000円、25年度は8億9905万2000円としている。
西鹿田グリーンパーク整備事業はサッカー場を核とした市民の憩いの場となる総合公園を西鹿田運動場の北東側に計画。設計業務は建設技術研究所(東京都中央区)が手掛けた。18億5170万円の継続費を設定し、内訳は24、25年度ともに9億2585万円とした。
新規事業としては鹿田山周辺ウォーキング環境整備事業に着手する。鹿田山を拠点としたウォーキングコース整備の一環として、鹿の川周辺や天神山の周遊を可能とする歩道環境整備を予定している。
市有施設および学校施設ではLED化に向けて動き出す。工事費5億3481万円を計上し小学校体育館6校のほか、市民体育館、ながめ余興場など5施設で実施する。
岩宿駅前広場整備事業は駅周辺道路の拡幅や駅から市民体育館までの遊歩道整備に関わる実施設計、予備設計を行う。
道路整備関連では生活道路整備事業に5億1979万2000円、道路維持管理事業2億1627万4000円などを盛り込んだ。