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建通新聞社
2024/02/14

【大阪】万博協会 2月にタイプXの施工者と随契 

 2025年日本国際博覧会協会は、海外パビリオン「タイプX」について、2月中に建設工事請負契約を結ぶ。大阪・関西万博の会場内で大屋根(リング)を施工する竹中工務店・大林組・清水建設の3社との随意契約で、タイプX最大9棟を建築する。着工時期は未定だ。2月6日に東京都内で臨時理事会を開き、契約に伴って公式参加国から賃料回収前に立て替え・与信行為が発生することを承認した。
 現在タイプXの受け入れを表明している国はアンゴラやブラジルなど3カ国。万博協会は、3カ国に加えて、タイプAで調整を進める参加国の急なタイプXへの変更に備え、最大6棟を追加で建設する予定だ。
 万博への公式参加契約締結国73カ国中、タイプAの施工事業者が決まった国は36カ国。着工している国はシンガポール、中国、ルクセンブルク、アイルランド、サウジアラビアの5カ国となる。
 また臨時理事会では、運営費事業について協議する「運営費執行管理会議」の設置と、23年12月に増額した運営費1160億円の資金計画についても承認。入場チケットの販売状況や運営費支出の内容と金額、支出抑制策などについて協議し、執行状況のチェック体制を整える。
 運営費執行管理会議のメンバーは万博協会の役員約40人の中から選任。年4回程度開催される理事会と理事会の間に開く。
 1160億円の支出内訳(24年1月現在)は、▽会場管理費519億円▽事業運営費155億円▽営業管理費95億円▽輸送管理費184億円▽管理関係費207億円―で、このうち8割超を入場券売り上げで賄う予定だ。運営費は当初計画の809億円から約44%増加している。