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鹿児島建設新聞
2024/02/14

【鹿児島】鹿児島市24年度当初予算案(2825億)

 鹿児島市は13日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は2825億2400万円で、前年度当初比1.3%(36億5200万円)の増。普通建設事業費に302億3386万5000円(1.9%増)を編成し、桜島学校の本体着工(19億1911万円)や5校の校舎建て替えに向けた基本計画策定など(7億5873万円)を行う。谷山支所では、大規模改修の設計等を進める。
 今回の一般会計当初予算案は、持続可能なまちづくりやDX推進などを柱に過去最高額を更新。事業数は新規123件、拡充151件を盛り込む。国の補正予算による前倒し分を23年度2月補正予算案に計上したことから、実質的には約2872億円(1.7%増)の予算編成となる。
 桜島学校は、桜島横山町の南栄リース桜島第一グラウンド(2万7600u)に整備。教室棟(3棟)や公民館・プール棟、火山学習センターなどの建設を計画し、o+h(オープラスエイチ)が詳細をまとめた。24年度早期に本体等発注し、10月の着工を目指す。関連して、校内に併設する桜島公民館の新築や老朽化した地域公民館の整備(計2億3273万円)も見込む。
 学校関係では、5小中学校の校舎建て替えに向けた各種業務を予定。実施設計を鴨池小や城西中、紫原中(着手済み)、基本計画の策定は山下小と鴨池中を対象に進める。ほか、校舎・屋内運動場の長寿命化・増築等(43億6175万円)や空調設備整備(4億526万円)、松元地域を中心とした新学校給食センター整備ではPFI導入可能性調査などに入る。
 庁舎整備は、谷山支所庁舎の大規模改修へ基本設計や地盤調査など(6308万円)に着手。将来、本館(RC造5階建約4609u)増築や別館(同2階建約607u)解体など計画し、設計と施工を分離発注する従来方式(基本・実施一括)を見込む。東桜島合同庁舎では、大規模改修や空調更新等(2億6333万円)を行う。
 施設リニューアルに向けては、鹿児島アリーナの基本・実施設計(1億4525万円)、平川動物公園遊園地・錦江湾公園の基本構想策定(1894万円)に取り組む。社会教育施設では、生涯学習プラザ・男女共同参画センター施設整備(4億6752万円)や谷山サザンホール施設整備(3億3837万円)の事業費を計上する。
 北部清掃工場では、施設整備や工場用水施設の更新に向けた実施設計(9億3561万円)やごみ焼却施設の重要機器など大規模更新・改良(21億3180万円)を推進。リサイクルプラザの維持管理・運営(3億3470万円)にも配分する。
 土木関係をみると、5地区(吉野・郡山中央・谷山駅周辺・谷山第三・吉野第二)を対象とする土地区画整理(51億6406万円)や急傾斜地崩壊対策(3億8924万円)を予算化。紫原団地や桜ケ丘団地では地籍調査(1億985万円)や田上小学校周辺面的整備の調査も検討する。


■児童相談所の整備予定地
 農試場跡に用地取得へ

 新設への協議を重ねる児童相談所は、西谷山2丁目の「県農業試験場跡地」を整備予定地とし、用地取得に向けた事業費164万円を計上。24年度は土地購入や都市計画変更が主体となり、その後のスケジュールに関して25年度に設計、26年度の着工を見据える。開設は最短で28年度。一時保護所との一体的な整備を見込み、2階建て(一部3階)4500uの規模を検討している。


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