第68回千葉市都市計画審議会が9日、市役所本庁舎1階正庁で開かれ、諮問事項の「長期未施行の土地区画整理事業の見直し方針」について審議し、賛成多数で承認した。見直し方針では、長期未施行となっている4地域14ブロック計131・7haについて、4月以降に地元説明会を順次開催し、代替方策の適用をもって廃止手続きを行っていくとした。廃止手続きは2025年度から5期に分割して行い、34年度までの全廃を目指す。南部地区66・3ha(蘇我1、蘇我4〜6、寒川、末広の各ブロック)と幕張台地区6・6ha(幕張台1、幕張台3ブロック)は、街路事業、道路改良事業、狭あい道路拡幅整備事業、敷地再編など代替方策を適用。東幕張地区41・3haと浪花地区16・6haは代替方策のほか、追加方策を検討する。
南部地区0・8ha(蘇我2、蘇我3ブロック)と幕張台地区0・1ha(幕張台2ブロック)については、代替方策が地区内外の市街地環境に与える影響が限定されるため、「代替方策の必要性無し」とした。
土地区画整理事業長期未施行地区は▽南部地区=蘇我1〜6ブロック36・7ha、寒川ブロック21・2ha、末広ブロック9・2ha▽幕張台地区=幕張台1〜3ブロック6・7ha▽東幕張地区=東幕張1〜2ブロック41・3ha▽浪花地区=浪花ブロック16・6ha。
南部地区は、1941年に土地区画整理事業施行区域に指定。指定理由は「新市街地形成が推測される」ため。幕張台地区は、人口増加による宅地供給を目的とし、61年に指定。同年に指定された東幕張地区と68年に指定された浪花地区は、スプロール化の防止を目的としていた。
諮問事項のほか、鎌取インターチェンジ周辺地区地区計画の決定、都市計画道路千葉寺町赤井町線・加曽利町大森町線の変更、一般廃棄物および産業廃棄物中間処理施設の敷地の位置の3議案が可決された。