トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2024/02/13

【鳥取】年度末最大の物件/国道482号別府工区を発注/工事費4億円は2社JV/県土整備部

 年度末最大級の土木工事が本庁から発注される見通しになった。台風7号によって被災した鳥取市用瀬町別府の国道482号災害復旧工事(R5災370号)(その1)で、県土整備部は鋼管杭の圧入を中心とした設計図書の精査を終えた。工事費4億円。土木一般Aクラス2社JVを対象に16日、調達公告する。
 国道482号・別府工区は、災害査定額8億7000万円と、昨年8月の台風7号被害を象徴する被災カ所。佐治川沿いを走る現道が延長130bにわたって崩れ落ちた。
 復旧工法は当初、大型ブロック積み工を計画していたが、路体部を大きく掘削する必要があり、全面通行止めを伴うことから、狭隘(きょうあい)な空間でも施工できる鋼管土留め擁壁に工法(鋼管杭116本)を見直した。
 同部技術企画課の説明によると、先行する応急工事(田中組施工)に次いで今回、延長77bの区間に口径1bの鋼管杭、長さ14・5〜17・5bを69本打設する。根入れ7〜8b。
 鋼管圧入機が、杭頭部を自走して回転圧入する工法を採用し、仮設土留めが不要のため、施工中は路体部を残したまま片側通行が確保できる。
 公募条件は土木A級2社JV。代表者には格付け点数1280点以上と同種工事実績を求める。近く詳しい要件を固めるが、類似工事には鋼管杭の施工実績が県内に乏しいため見送り、代わりに片側通行規制を伴う道路改良工事を求めることになりそう。簡易評価型総合評価で会社と配置技術者の工事成績実績により、それぞれ加点する。開札日は3月12日。
 発注後は3〜4カ月程度かけて資材や機械を手配し、今夏から本格着工する。工期は301日間。また、周辺護岸をブロック積みで固める工事を秋口に追って発注する。

日刊建設工業新聞