富山県農林水産部は、県営東中野新地区土地改良事業計画を定めた。2024年度から7カ年に総事業費13億7063万円を投じ、農地中間管理機構関連農地整備事業としてほ場大区画化などに取り組む。
受益面積は立山町東中野新、宮路、岩峅寺、栃津の29・8ヘクタールで、常願寺川右岸の農地が対象。狭小(3アール)・不整形の農地で構成され、水路の老朽化も進んでいるため、標準1ヘクタールの大区画化、農道や用排水路、ICT自動給水栓を整備し、担い手への農地集積率を100%へ引き上げる。整備内容は次の通り。
▽用水路7路線 4730メートル(ベンチフリューム) 通水量0・126立方メートル/秒 2億2570万円
▽排水路7路線 3840メートル(排水フリューム) 排水量3・557立方メートル/秒 4億1900万円
▽道路15路線 4010メートル、幅員5メートル(有効4メートル) 7650万円
▽区画整理 28・9ヘクタール、土量5万7800立方メートル 4億6480万円
事業費のうち工事に11億8600万円、測量設計に5980万円、用地買収・補償に2020万円、換地に7900万円、埋蔵文化財本調査に2500万円、機構集積推進事業に1億87万5000円を充てる。30年度の完成を予定している。